風呂敷専門店ふろしきや本店 

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敷物から包むものへと変化するふろしき
 その当時のふろしきの素材は木綿で、サイズはハンカチくらいの大きさから、170cmくらいの大きなものまであったようです。このようにサイズの種類が豊富にあることからも、ふろしきは「敷物」から「包むもの」へと変化し、用途に応じて利用されたことがわかります。
 大きいものは、衣類を運んだり、布団を包んだりするのに使われ、小さいサイズや中くらいのサイズは、旅に出かける際に、おにぎりを包んだり、衣類などを包んだりしたようです。
 これらを物語るように安藤広重の「東海道五十三次」などに、ふろしきを背中にくくった庶民の姿が多く描かれています。

 

 
商いに多く使われ、商標入りも登場
 さらに、江戸時代の風俗画には、暦売りや蚊帳売り、着物売りなど、さまざまな業種の商人が品物をふろしきに包んで肩から下げたり、背中に背負ったりなどして行商する姿が多く描かれています。
 これらからも盛んに商売の運搬道具としても使われていたことがわかります。また、商品名や屋号、商標を入れたふろしきなども登場します。とくに商標は商人の象徴ともいえるもので、宣伝効果もあったようです。

 
晴れの日の必需品になり、生活の中に多く利用
 江戸時代以降は、ふろしきは結納や婚礼などの晴れの日の儀式の必需品になり、嫁入り道具を包むものとして利用する習慣が広がりました。地域によっては専用のものを作らせる家もあったようです。
 明治時代以降は、子どもがカバンの代わりに教科書を包んだり、買い物袋に利用したりなど、生活の中にふろしきが定着し、広く使われるようになりました。
 さらにこの時代は苗字や家紋を持つ人も増え、ふろしきに家紋を入れて、冠婚葬祭のシーンで使うことも多くなり、幅広く利用されるようになりました。
 
戦後は化学繊維のふろしきが誕生
 戦後は新しい技術も開発され、絹や木綿以外にレーヨンなどの化学繊維のふろしきも増え、使われるようになりました。
 とくに、昭和三十年ごろに開発されたナイロンのふろしきは、価格が安いうえに丈夫なことから、当時は画期的なものとして、婚礼の引き出物の持ち帰りに広く利用されました。
 それ以降は、色柄ともに華やかなちりめんのふろしきも作られました。そして今日ではデザイナー・有名作家によって描かれたものなども作られるようになりました。それらはデザイン感あふれる色彩美豊かなもので、包むだけでなく、飾るなどさまざまな形で楽しむことができます。

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ショップオーナー

倉田千恵子
いらっしゃいませ。「ふろしきや」倉田千恵子でございます。日本の伝統と美、一枚の布の世界。ごゆっくりとご覧下さいませ。 私ども実在の店鋪は呉服屋 「染と織 くらた」でございます。趣味と実益の呉服家業は創立50年。間口を狭く奥深くのやり方で、長年、京都の染元、織元と親しくしていただき、「本物」の日本をご案内しております。軽くて、かさばらず、包む時には物に合わせて自由に形が変わる正方形の布。風呂敷で季節を包み、心を包む。四季を楽しみ、色に遊び、そして物語りと名所旧跡、絵画で包む。もう私は蒐集家になりそう。と風呂敷に惚れ込んだ私は、惚れ惚れする変幻自在の四角い布をいそいそと選ぶこととなりました。お洋服にも和服にも、男性にも女性にも、御年配にもお子様にも、お使いの良きお供としてお仕えしたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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